君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

思いもよらなかった事実に、優葉は、斉木にどのような言葉を紡げばいいのか分からなかった。

ただ………優葉よりも大分歳上であるはずの斉木が今はとても小さく見え、彼が深く悔いていることは優葉にも十分伝わる。

「斉木さん………どうか顔を上げてください」

そのため、優葉は斉木の頭を下げる姿を見たくなかった。

「しかし………」

「思いもよらなかった事で………今、混乱はしています。けれど、斉木さんが………李人君と私の事で後悔していることが、とても伝わっていて………なので、顔を上げてください」

「優葉さん………」

「………ただ、教えて下さい。なぜ李人君と私を別れさせたのでしょうか………」

優葉がそう尋ねると、斉木はゆっくりと顔を上げた。

「それは………、李人と優葉さん。あなた達がイトコ同士だったからです」

「………ッ!」

「優葉さん………あなたが、ただの一般の女性でしたら私も青嶋社長も手放しで喜んでいたでしょう。

仮に、あなた達の事が世に知れたとしても、地元の幼馴染の女性と純愛を育んでいたとなれば世間の李人への好感度は鰻上りになるからです。

しかし………あなた達は、血のつながりがあるイトコ同士だった………」
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