俺様ダーリン!?
「優花へ

今、手紙を読んでいるということは多分俺が音楽教室をやめたことを知ってるよな。

ごめんな…
何も言わずにやめて。

本当は何度も言いたかった。
だけど言おうとするとなぜか言えなくなった。

俺がこの音楽教室をやめたのは嫌になったからじゃないんだ。

引っ越すことになったんだ。
ずっと一緒にいたから優花がいない所に行くのは変な感じがするけど俺も向こうで頑張るからー
優花も頑張ってな。

受験だろ?
向こうに行っても応援してる。
優花は一人じゃない。
大丈夫だ。
優花の歌も最高だから自信持てよっ★

最後に、優花とグループ組んで準グランプリに輝いたこと。

絶対忘れない。
優花に出会えて良かったよ。
ありがとな!

元気でな。

ひなた」

あたしはこの手紙を読んだあと涙が止まらなかった。

大粒の涙が次から次へと溢れてきて止まらなかった。
どれほど泣いたのだろう…
あたしの目は大きく赤く腫れ上がっていた。

あたしはこんなに早くひなたと別れがくるなんて思ってなかった。

ずっと一緒だと信じていた。

ひなたともう二度と会うことはないと思うとまた涙が溢れてきて止まらなかった。
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