君が見せてくれた、私の世界
「そうだ、白鷺さん。」


「ん?なぁに?」


「良かったら、今度…一緒にどこか出掛けない?」


「……え…。」



恥ずかしそうに、首元に手を当てながら言う春日井くん。



誰かと、出かける…?


あの時の…水族館の時みたいになったら、どうしよう…。


それに、春日井くんは日頃の私と一緒にいた事がないし…冷泉くんみたいに、動けない私を見たことがない。



「俺とは、無理…かな。」


「…あの、私…きっと、すごい迷惑かけちゃうから……。」


「大丈夫だよ!
俺、おばあちゃんの介護してるからさ。
そういうの慣れてるよ。」


「そうなの…?」


「うん。
だから、どうかな?」


「……。」



どうしよう…。


そこまで親しくない人と出掛けるのも…なんだか、緊張する。




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