君が見せてくれた、私の世界
「ずっと…好きだった。」


「……?」


「想世架が転校してきてから…なんとなく気になって。
気がついたら…好きになっていた。」


「…私も…。」



ずっと、好きだったよ。


今も…きっと、これからも好きでいる。



「想世架。」


「……っ、こっち、見ないで…。」



真っ直ぐに見つめてくるから、恥ずかしくなってきて。


顔が熱い。



「…ははっ、顔真っ赤だ。」


「やだ、もう…。」



楽しそうに笑う冷泉くんに、私は身体を離して布団に潜ろうとする。


でも…冷泉くんがそれを許してくれなかった。



「ダーメ。」


「あっ……。」



布団と仲良くすんのダメ、って言いながら…また私を力強く抱きしめて。



……初めて、ゆっくりと優しく…唇を重ねた。





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