君が見せてくれた、私の世界
「……あ…。」



その後、少しだけ話をすると電話を切った。


もう少し話していたかったけど…ママが夕飯だよーって呼びに来たから。


切れた電話をそっと…胸に抱きしめる。



「心配してくれた…。」



心配かけたのに、なんだか嬉しくて。


気にかけてもらえたことが…嬉しくて、なんだか満たされた気持ちになる。



「そよー!
ご飯だって、言ったでしょー?」


「わぁ!」



ママが開けっ放しのドアから顔を見せる。


へ、変なところ見られた…!



「どうしたのよー?
ニヤニヤしちゃって。
…まさか、そよ…ふふっ、ほら、いらっしゃい。」



ママに支えてもらって、車椅子に乗ると。


ママは、ニヤニヤした様子で私の車椅子を押し始めた。




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