【完】『龍の倅(せがれ)』

さらに言えば。

殿様は家来衆を引き連れてきたのだが、まるで話す言葉も違っていた。

現代でも四国は西日本の語圏に属するが、宇和島の方言には部分的ながら、今も東北の言葉にルーツを持つものがある。

それほどまで。

離れた地から来た。

殿様の名は、伊達秀宗といった。



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