ハイバネーション 【完】
ノーカウント
先生に、家まで送ってもらう帰り道。

「ごめんな、あんま時間なくて」

と、Tシャツ姿で運転している
先生が、窓を開けながら言う。


『大丈夫。おかげで
 宿題全部終わったから』


ホントはもっと一緒にいたかった。
せっかく先生の部屋に行ったのに、
イチャイチャすることもできず
本当に宿題だけやって
帰ることになるなんて。。。

でもここで、そんなことは言えない。
先生だって
きっと
必死に、帰ってきてくれたはず。

あたしは敢えて明るく元気よく
答えた。



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