ハイバネーション 【完】
突然先生があたしの手をつかみ、
自分の心臓の上に手を持っていった。

『せん・・せ・・』


先生は、何も言わず、目を閉じている。


誰もいない保健室。
校庭から、ガッツの声が聞こえてくる。

あたしの手には
先生の鼓動が伝わってきて
あたしの心臓の音とリンクする。


―――どっくん どっくん
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