are you there?
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「ねぇ 小田原、転校だって」


ホー厶ルームの前の時間




なんでか、隣のクラスの男子が、私たちのクラスに来てそう言った



'え~'  


'マジかよ、俺らなんも聞いてないけど'


'もう、小田原くんにあえないの〜'




クラスが騒いでるなか、私はとっさに1番後ろの席に座る芽依をみた


芽依は長い前髪で、顔を隠して小さく震えてた。





「芽依…」



「ねぇ、佐々木さん」

突然となりから、大きな声がした。



「なにっ?」


声のする方をふりかえったら、キツイ香水の匂いがした。


「佐々木さんって、小田原と幼馴染って聞いたことあるんだけど、本当?」


うっすら化粧をした顔で、その子は私を上目遣いでみてきた。


「そうだけど」


「ちょっと、口聞いてくんない?」




「小田原、芽依と付き合ってるよ。」

あぁ、知ってるそう言って目の前に、いる子は笑った。



そして突然クラスの半分には、聞こえるような声で、喋り始めた。



「小田原くんってさー、優しいから、ブスでのろまな奴に告られても、断われないんだよねー。ちょーかわいそー。」



彼女のまわりを取り巻く子たちが一斉に
「わかる〜」とはやし立てた。



「あっ、いたんだ〜、芽依ちゃん、影うすくて気付かなかった」


彼女たちの高笑いが響いて、芽依はビクッと顔をあげる。


そのまま、にげるように廊下に出て行った。


「あぁ、逃げちゃった」

そう言って、彼女は私に笑顔を向ける。


「ねっ、なんかさ、こんな感じだし、もう私でよくないっ?」

お願い、そう言って手をあわせきた



「小田原、あなたみたいな人嫌いだと思う。」


「はぁっ?」
彼女が薄く笑った。


「地味で男みたいな格好したあんたが、小田原の何知ってるの?」
 
    ナニ?

「知らない。」


「知らない?はぁ、ちょっと、この人話になんないですけど」


「ごめん…なさい。」




芽依を追って教室を出た。教室からはまだ彼女たちの高笑いが聞こえてた。


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