The Guardian Legend

 輝希は、デュアルにあった時から疑問に思っていたことがある。
 それは、デュアルの右腕がなぜ義腕なのかだ。聞こう聞こうと思いつつ、聞けずにいた。

 意を決して、彼との付き合いが長いミラナに聞くことにした。

 「なぁミラナ、なんでデュアルは右腕が無いんだ?戦争か何か?」

 うつむいたままで押し黙り、話そうとはしない。



 「ミラナ!お願いだ!私は感じるんだよ。デュアルの体からデュアルではない気が感じて、時たまデュアルじゃなくなるんだよ!彼は何か背負ってるんでしょ?」


 ミラナは、人間の女の子がここまでデュアルを見抜いたことに驚き、覚悟を決め、口を開いた。




 「デュアル王子は…我が国のために体を犠牲にされたのです」

「どういうこと?」
 「3年前、我が国の王を暗殺しようと組織が城に侵入してきました。城の最終防衛ラインまで侵入し、その最終防衛を守っていたのがデュアル王子でした。

 暗殺組織リーダーは、あまりに強く、デュアル王子は苦戦を強いられました。

戦っている間に王を人質に取られ、


暗殺組織リーダーのガライは、王子にこう言いました」


< 56 / 96 >

この作品をシェア

pagetop