The Guardian Legend

 するとガライに向かってその腕を振り降ろす。
 「ほぅ、良い力だ。だがまだまだやつを超えるに価しないな」

 デュアルの異形の腕を掴みそのまま投げ飛ばした。
 「ぐはっ…」
 壁に叩きつけられたデュアルは気を失い異形の腕は静まり元の腕に戻った。

 「王は人質としてもらっていく。じゃあな」

 ガライと組織の一員が王を連れ、その場を去った。





 デュアルが目覚めたのはその翌日だった。
 「デュアル様、お体はいかがでしょうか?」

 ミラナが声を掛けるもデュアルは王が気がかりだった。
 「王は無事か!?」
 「それが…あの者たちに捕らえられ行方知らずに。兵士たちがあちこち探しておりますがまだ手掛かりは受けておりません」

 「なんてことだ。おれがもっと強ければそんなことにはならなかったのに」



 自分の弱さを悔やみ、ガライと再び合間見える時まで絶対強くなりたいとデュアルは誓った。


< 58 / 96 >

この作品をシェア

pagetop