The Guardian Legend
「なんであんなことしたんだ!」
デュアルとユマリが激しく言い争いをしていた。
それを怯えた表情で見守るミラナ。
「いいじゃない!それにみんなの前で決断したじゃん!」
「違う!おれは玲音のことを言っているんだ!なぜあいつのポケットに魔帝剣の欠片をテレポートさせた?」
デュアルが怒っているのは魔帝剣の欠片を玲音のポケットにテレポートさせたことだ。
「…だってそうしなきゃ玲音はミッションクリアができなかった」
「それになんでお前が魔帝剣の欠片を持っていた?」
デュアルの本気の怒りにさっきの勢いを失い、暗くうつ向く。覚悟を決めたようにゆっくりと口を開く。
「1か月前に旅商人から買ったの。最初は偽物かな?と思ったけど調べたら本物だった。デュアルに言おうか迷ってたら玲音からミッションの話しを聞いて後に回しちゃったの」
「おい!その旅商人の顔には火傷のような爪痕がなかったか?」
ただならぬ顔付きでユマリを問い詰めるデュアル。
「たっ、確か左頬になんか火傷のような爪痕があったような…」
ユマリのその一言で全てがわかってしまった。