夢をみましょう
ねこいわに着いた頃には、智紗桃の心臓は飛び出そうなぐらいドキドキしていた。

もちろん、色んな意味で。

「智紗桃~ボックス探せェ。」

「ふぁ・・・ふぁぃ・・・・」

「なに。もうバテてんの?」

「誰のせいだと思ってんのよ!!」

「ん?俺。」

(ムカつく!!)

「お!あった♪」

洸輝が紙を持ってきた。

「多分俺らが1番だぜ!!」

そう言って無邪気に笑う洸輝の顔を見て智紗桃の頬はほんのり赤くなった。

「お前顔赤い。そんなに疲れた?」

「ちっ違うよ!!まだ平気だし!」

「そっか。で、次は・・・?」

紙に書いてあるのは、

『答えは1の前にあり。
  モセアノノエペクンカネザフズンマゴスライギパオユ』

「智紗桃、なんて書いてあんだよ。」

「んー、多分『あか―・・わ』の前に書いてある文字なんだろうケド」

「けどなんだよ。」

「そうやって考えたら『センンス』になって・・・意味がわかんない。」

「お前・・・『が』とか『ぱ』忘れてね?」

「あ」

「「・・・・・・」」
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