【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
また鬼龍院くんがピタリと立ち止まる。
目の前には一つの扉があった。
今までのように特にこれといった仕掛けも見当たらず、それが逆に怪しく感じさせる。
それになんだか部屋もひときわ暗くて、ちょっと寒くて……って、壁に血の文字が!?
「き、鬼龍院くん、なんだか雰囲気がおかしいよここ……っ」
「こちらが正解なのだから、なにも案ずることはないさ近衛クン! ということで、いざ!」
ガチャリと、鬼龍院くんはその扉を勢いよく開けた。
「──で、結局そこは出口じゃなくて、開けたら……えーっと、なんだったっけ?」
少し呆れた様子で、彼方は腕を組んでいる。
まだ彼方は左へは進んでなかったらしく、戻ると壁に背を預けて私たちの帰りを待っていた。