こっち向いて笑って、先輩!





「来原さーん、ここの色は水色でいいの?もう少し白足そうか?」


「あ、そうだね!もう少し明るい方が目立っていいかもです!」


「了解」


「じゃあ、あとは頼んでいいかな?」


「おー」


放課後。
旗の色塗りが、教室の横にあるベランダで無事に行われている。


よかった。


席のグループ順に放課後30分程度残って学級旗の色塗りして欲しいという提案には、みんな協力してくれて、ひとまずホッとする。


今日は、みっちゃんとお茶ができるかも。


『みっちゃん!今日、いつものカフェで話せるかな?』


バックのポケットからスマホを取り出してみっちゃんにメッセージを打つ。


「来原〜まだいるか〜?」


ん?


ドアの方から先生の声が聞こえて振り返る。


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