私と結婚してください。



「え、凰成が寮にいんの?帰んねぇの?」


「いや、帰るけど」


「じゃあなんで希依ちゃんすぐ戻ってくんの!?」


「希依は赤点パラダイスだからな。
毎日補習なんだよ。」


……そう、6月の定期テストも散々だったけど
夏休み前の定期テストもあんなに頑張ったのに、点数はちょっとしか上がってなかった。


「……そっか、変なこと聞いてごめんな」


竜司くんも、私の深刻さを知ってるから
それ以上はなにも言わなかった。


「宿題も多いし…補習もあるしどうしよ……」


そして主人である凰成も連帯責任と言うことで毎日補習。
ほんと、情けなさすぎ……

普通は反対なんだってさ……


「希依さん、私と伊織さまもお盆以外はここに残るので、お付き合いしますよ」


なんて、頼くんは優しくいってくれるけどさ……
ますます情けない…


「じゃあ俺も寮に残ろーっと。
凰成は?今日どうすんの?」


「とりあえず希依んち。」


「え!?希依ちゃんち行くの!?まじ!?」


「あー、なんかうちの親が凰成も連れてこいってうるさくて…
だから凰成んち車に椎依ものせて行くの。」


「えー、俺もいきたーい」


「なんでだよ」



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