私と結婚してください。



そのあとすぐ伊織くんと頼くんも合流して、主人3人とめぐの4人、すごく仲良く話してて

今まであそこにいたのが私だったのに、私が入れる隙なんかなくなった気分。


「元気がないですね」


「……頼くん」


カチャカチャと、ここの姫はめぐのはずなのに
私と頼くんが紅茶の準備をする。


「ライバルが増えてしまっては、素直に喜べないものですよね」


「えっ!?え、な、なにが?」


「……申し訳ありません。
希依さんが吉良さんに特別な感情を抱いていることも、今複雑な心情なのも勝手に察していました。」


「え!?…あっ、いや…
……ううん、頼くんなら全然大丈夫。

むしろ、知っててくれてちょっと嬉しい」


「ありがとうございます。
ですが希依さん、そこまで心配されることはないのではないでしょうか?
吉良さんの姫は希依さんです。自信持ってください。」


…頼くんには私の気持ちも、めぐの気持ちもバレバレってことかな。
ま、洞察力高そうだもんな…


「……ありがと。あ、そうだ。
ねぇ、3人って勝手に部屋行き来してるでしょ?

あれってどうなってるの?」


「あ、それは申請をして、同じ鍵を3人で共有しているのです。
そのため、私たち姫でも行き来可能です。
希依さんでも部屋の行き来は可能ですよ」


ふぅん…、なんかセキュリティもくそもないな……
どんだけ仲良しなんだ……


「逆に言えば、神崎さんの姫が吉良さんの部屋に勝手に入ることも可能になりました」


その言葉に、私の体が静止した。
勝手にめぐがくることはないと思うけど…でも……


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