君だから
おねぇちゃんと海里はわたしが生まれた頃から付き合っている。

だから、海里を好きにはなっていけなかったんだ。

おねぇちゃんと海里の結婚式は明後日だ。

おねぇちゃんはそろそろ、海里と住むって言ってた。

「海里。おねぇちゃん。結婚おめでとう。」

「「ありがとう。」」

2人の声が重なる。

海里は、私に飛びっきりの笑顔で話しかけてきた。

「もちろん葵は、一番初めに俺と香織の晴れ姿見るんだよな!!」

私が一番見たくない姿だよ。それは。

でも、私は元気な笑顔で

「もちろんっ!!!一番じゃないといやだよ?」

と答えた。

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