赤色の夕日【短】
看護師さんが病室からでると、もう気まずい空気はなかったように思えた。


「ゆゆ、」

先輩の真剣な眼差しに少しドキッとする


「好き」

「ふぇ?」

間抜けな返事に先輩がむすっとして、私を抱きしめる。

耳元で囁かれてもう心臓がもたない。



「私も大好き」


二人で顔を見合わせて笑った。




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