永久の誓いからの逃亡

隠し通せる時間は過ぎた。

私は覚悟を決めて、山道さんに真綾さんがいなくなったことを伝えた。

山道さんは、目を見開いて、そのあとは脱力したようにソファーに座ってうつむいた。

何も言わない。

「今、スタッフが全力で探してます。
山道さん、真綾さんがどこに行かれたか、心当たりはありませんか？」

出来る限りの優しい声を出した。

でも、山道さんは呆然としている。

「真綾が行きそうなとこ…。
わかりません…。

正直、いなくなった理由もわからない」

やっぱり、山道さんから見てもそうなんだ。