永久の誓いからの逃亡
よし、言おう。

意を決して、口を開いた。

「終わったら、ベット使って寝てください。
私、こっち半分だけ使わせてもらうので」

「え?」

山道さんがこっちを見たまま固まってる。

やば。
やっぱ、変なこと言っちゃったかな?
言わなきゃよかった?

山道さんが椅子で寝るっていうのはどうにも申し訳なくて…。
もうこの際、同じベットでも…、と思ったんだけど…。

「あ、いや、今のは…」

「いいの?

もうすぐ終わるから、そしたらそっちで寝るよ!」

「は、はい」

そのあと、パソコンを閉じた山道さんは、すぐにベットに入ってきた。
背中越しに感じる大きな存在。

ドキドキする。
寝返りを打てばぶつかる距離。
手を伸ばせば、簡単に触れられる距離。

なのに、どこか心地よい。

あー、瞼が重い…。
ようやく、眠りへと誘われた。
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