友達とは。
崩れた『普通』~空サイド~
翌日、学校に行くと亜弥ちゃんと紫織ちゃんが話していました。

「おはよう。ふたりとも。」

返事がない。聞こえないのかな?

「おはよ…「ねぇ亜弥。喉乾かない?」」

え?聞こえてるはずなんだけど。
肩を叩いてみようかな。

「そうだねぇー。喉乾いたぁー‼……って、空じゃん。いたんだ?」

「ほんとだ。いたのね。」

「おはよ。無視されてるかと思った。」

「無視とかするわけないじゃーん‼」

「そうよ。それとも私たちをうたがってるの?」

え……。なんかふたりとも怖い。

「まさかまさか。冗談だよ。それでね、昨日の竹下君の話なんだけどね、」

「うんうん。どうするのぉ?」

「付き合おうかなっておもう。顔で決めた訳じゃないんだけど竹下君いい人そうだから。」

そう。私は昨日ひとりで帰りながら決めたんです。竹下君と付き合うことを。

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