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午後7時
テニスの部活が終わる頃





「よし!雪美、パフェ食べて帰ろっか」

秋夜くんの部活姿を見て満足したのか
上機嫌な綾奈が満面の笑みで私に言う。


「そうだね、行こうかっ」


約束をしていたパフェを目的に
カフェへ向かう。



綾奈は秋夜くんの部活姿をにニヤニヤしながら話し続ける。

私はうんうん、たまに相槌を返しながら
あの人の横顔を思い出していた。


なんでだろう。


忘れられない、というか


ずっとあの人の姿が目に入った瞬間の
感覚を忘れられない。


何年生何だろう。
名前はなんて名前なんだろう。


まるで恋をしたような感覚にそっくり。

一目惚れってこんな感覚なのかな。


‥‥まさかね、違うよね。


女の人を好きになるわけない。


きれいな人だから憧れただけ‥‥


あの人のことを思い出すと
胸がドクンっドクンって___。



「雪美きいてんの!!?」



綾奈の怒った声にハッと我に帰る。


「ごめん!考え事してたっっ」

流石に悪いと思い顔の前に手を合わせて
申し訳なさそうな顔で謝った。


「いーよっ西春高校までついてきてもらったし!」

そう言って綾奈は又笑顔に戻り
目的のパフェのあるカフェに入った。




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