あたしたちの恋模様
『まぁ、あまりにも心結のこと傷つけるようなら奪うけどな』


「……悠貴」


『会ってもいないくせにって思うかもしれないけどさ』



電話の向こう側で悠貴がため息をつく。



「そんなこと……」


『俺さ、ずっと好きな子がいたんだ』


「うん」



なんだか、他の女の子の話にすこし胸がちくんと痛む。

自分は悠貴と付き合えないくせに、他の女の子の話をされるのは嫌だと思うのは何でだろう。



『幼なじみなんだけど、そいつは俺の親友と最近付き合い出したんだ』


「そう、なんだ……」


『親友のことを好きなの知ってたから、まぁいいけどさ。でも、俺の親友がそいつのことを好きなのは誤算だった』



クスクスと笑ってる悠貴。



「誤算?」


『だって中学のとき一言も好きなんて聞いてないんだぜ?ほとんど接点なかったし。でもあいつら同じ高校でさ。同じクラスで仲良しグループ?みたいのになったらしいの』


「へー……」



運命とでもいうのだろうか。
悠貴には残酷だけど。

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