ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~

「ずっとずっと、君が欲しかった……君に愛されたかった……ほんとうに、夢みたいだ」

 そう甘い声でささやきながら、蒼佑は葵の両肩を優しくなでて、体を仰向けにすると、上にのしかかってくる。

「――え?」

 なんとなく、このまま眠ろうと思っていた葵は、突然の流れに目を丸くしたが。蒼佑はにっこりと笑って、

「優しくする」

 と、吐息交じりに葵を見下ろした。

「――今から?」
「今から」

 確かに次からと言ったが、それが今すぐやってくると思わなかった葵は、息を飲む。

「え、えっと……」
「大丈夫。君はただ俺を感じているだけでいい。そして俺は、君を愛するだけだ」

 そして蒼佑は、葵の鎖骨の真ん中に、キスをする。

「えっ、ちょっと、あのっ……ああっ……んんっ……」

 たまらず悲鳴をあげたが、そんな葵の唇も、蒼佑に即座に塞がれてしまった。
 どうやら夜はまだまだ、終わらないらしい――。

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