私の声は君だけのもの

朝起きると、夏音が俺にくっついて寝ている

いつものことだが、これがいつまでも続くわけではないことを気づいているけど、知らないふりをしている


俺たちは付き合っていない

俺がずっと片想いで夏音に惚れているだけ


昔から俺がいくら愛してると伝えても、夏音は女としての好きだとは思ってくれない


だから夏音が付き合い始めたら俺は夏音とこうしていられなくなる



その事は気づいているんだ


だから何もいらないから、何もしなくて良いから




''俺のそばにいてほしい''



< 39 / 146 >

この作品をシェア

pagetop