生き続ける意味 **番外編**







「わかった!そうだよね。

…あたし、宿題出てるから、やらなきゃ!」





そう言うと、自分の部屋に戻った。




心臓の音が高鳴る。




バタンっ




部屋のドアが閉まると、途端に涙がこぼれた。




大丈夫だって言ってくれてるのに…



なんで、こんなに苦しいの?


不安がなくなってくれないの?



長い間、病気にかかると、こんなに病気の不安から逃れられなくなるの?




…いつまで続くの。





「っ……」





しゃがみこんで、髪をくしゃくしゃっとかいた。




あたしだって、苦しいよ。



あたしだって…それなりに過去が大変だったよ。



けど、どうにか頑張って、ここにいるよ…









「…なに、言ってるんだろ、あたし。」





自分の心の中がぐちゃぐちゃになって、わからない。






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