めはくちほどに

洗濯機を開けると、妹たちの服が入っていた。あ、これを見られるのはまずいな。

副社長にはカゴの方に入れてもらおう。

お風呂の電気を点けて、いちおう中もチェックする。
私のものなら別に良いけれど、一見見えないけれど思春期の女子もいるからなあ。

星子が出してきた海都の新品下着が置いてある。
用意が良いことで。

その横にジャージを出した。

「大丈夫です。カゴの中にワイシャツ入れておいてください。明日干します」

「ありがとう、お先に失礼します」

「どうぞごゆっくり」

副社長と入れ違いに私はリビングへ戻り、台所の洗い物を片付け始める。

< 47 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop