Contrary


「そういえば、あの4人組どうなってるの?」

「まだ何も」



この話題を出したのは埜間 悠葵(のま ゆうき)。
この族の副総長だ。

俺と同じ高二で同じ学年に双子の兄がいるらしい。

染められていない黒の髪と茶色の目は、見た目だけでいえば暴走族をしているようには見えない。

だが、先代が俺たちの代を選ぶ時に真っ先に満場一致で俺は総長に悠葵は副総長にと決めたのだとか。

どうして悠葵が総長ではなく副なのかは、まあ悠葵の性格だろう。

表立って指示をすることも策を練ることも長けているが、どちらかというと普段からみんなの意見をまとめるような役割でいることが多かった。

その反面、俺は最終の決定を任されることが多くよく二人で決め事をしていたものだ。

今思えばその時から先代は俺たちの代を品定めしていたのかもしれない。

ちなみに悠葵の問いかけに答えたのは珍しく起きている幹部兼情報参謀の舞夜。



「Tenebraeって名前とそれぞれ個人の名前しか分からないのにそんな簡単に掴めるわけねぇだろ」

「その個人の名前もどうせ偽名でしょー?」



俺の言葉にゆるく返してくるのは杏路 炉亜(あんろ ろあ)

黒髪に紅の目を持つこいつは、高校一年で幹部になったやつ。
兄がいるらしいが仲は冷めているのだかとか。


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