7日間目の蝉
話していると、席を外していた先生を呼びに行った女子と先生が慌てながら走って宮野に駆け寄った。

先生「生きているかぁぁ!宮野ぉぉ!?」

宮野「えっ!?あ、はい!大丈夫です。」

先生「本当か!?本当に大丈夫なのか!?」

宮野「だっ、大丈夫ですから。」

先生「いや、ダメだ!西!宮野を保健室まで連れてってあげなさい!他の生徒は直ちに教室へ戻りなさい!」

先生、ちょっと大袈裟過ぎるんじゃないか?一体どんな説明をしたんだ…

西「うっ!お腹がっ!?お腹が痛いっ!?」

西「だから夏樹!雫を保健室に連れてってあげて。」

僕「えっ!?ちょっ!?」

宮野「瑠璃子ちゃんっ!?」

西はそう言い、普通に修と歩き始めた。

修「ねぇ〜瑠璃子ちゃん!俺が保健室へ運んであげようかぁ〜?(☆´ิ罒´ิ)ニヤ」

西「うるさいわね( º言º)」



宮野「相変わらず、仲いいねあの2人。」

僕「漫才コンビみたいだけどな。」

僕と宮野はポツンとプールサイドに2人座っている。
宮野と2人きりになれるなんて…

宮野には悪いけど…ありがとう。神様。

僕「宮野、立てるか?」

宮野「う、うん!全然大丈夫だよ!」

宮野は立ち上がると同時にバランスを崩し、僕にしがみつくようにもたれかかって来た。

宮野「う、うわっ!?ご、ごめんね夏樹くん!すぐ立つから!」

僕「危ないぞ宮野、保健室まで僕がおぶるよ。」

い、いいよぉ〜大丈夫だから!と頑なに拒否する宮野。
そんなに嫌なのか…結構ショックだ。

でも困っている人は助けたい。それが宮野なら尚更…

僕「でも1人じゃ腰を抜かして歩けないだろ?」

宮野「う、うぅ…じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」

屈む僕の背中に二つの温かい感触が当たる。
余計な事を考えまいと頭の中を真っ白にしようとするが、宮野の吐息が耳に当たり、もうそれどころではない。






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