復讐


翌日


取調室にはサカグチとカザマが向かい合って座っている。


「あの刑事はどこ行った?」

開口一番、サカグチはカザマを睨む。


「ニシベのことか?今日はいないぞ。」


「あの野郎。次はぶっ殺してやる。俺はな、こう見えて空手3段なんだぞ。」



カザマはフゥっと息をついた。


「残念だったなサカグチ君。
ニシベは空手5段だ。

うちの署内であいつに勝てる人間は誰もいないよ。」



5段と聞いてサカグチは一瞬怯む。


「お、俺はな!合気道・・」


「まぁいいじゃないかニシベの話は。

実はな、うちの上司が細かな男で、

また事件当時の話を聞いてこいってうるさいんだよ。」


「また最初から話すのか!?」


「悪いなサカグチ君。
ここは俺に免じて頼むよ。」



カザマは動機についての突破口を見つけるために改めてサカグチに問う。


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