復讐




・・・え?


「!!!!!!!!!」


遊具の中にある穴の中で一瞬何かが動いた気がした。

だが暗くてよく分からない。



・・何かいる・・・猫か?ホームレスか?




自転車のカゴから懐中電灯を取り出して、少し遠目から穴の中を照らした。




「ヒッ」

光に照らされたその人物は情けない声で驚きながらそう発した。









これが俺の運命なのかもしれない。

俺が生まれた意味は今日この日の為にあったのかもしれない。


報道番組、新聞、ネットニュース。

写真が出るたびに憎悪を感じながら脳裏に焼き付けたその顔が、

そこにはあった。





「・・・見つけたぞ・・・・・・
・・サカグチ・・・・・・・」






第7章 完


< 38 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop