好きなんだけど。
それから沈黙がしばらく続いた。
部屋にはゲームの音だけが鳴っている。
このゲームが終わったら、大貴が持ってきたコーラを飲みながら 気まづくなったこの空気をどーにかしよ!
そんな事を思いながら リモコンを握った。
「きゃっ!ちょ、大貴。なに?」
首筋にぞわっと何かを感じる。
「ゲーム。負けちゃうよ?前見てて。」
大貴は私を後ろから抱きしめて
首に唇を這わしている。
「…ぃった。ね、何してんの?!」
ゲームを途中でほったらかしてでも、殴って止めればいいのに。
冷静じゃない私は、そんなことも考えられずにいた。