支配人との恋(仮)
「はぁっ。」
どかっとソファにため息をつきながら座る小夜。
一応2時間制で、浴衣祭もあり混雑している店内を気にしてくれているみたいだ、
「小夜いいよ、別に。幸も多分もう一回戻ってきたいと思うし。」
「ごめんね、ふうちゃん。ちゃんと連れて帰ろうと思ってたんだけど…」
ん?なんで小夜とこんなに仲良いかって?
それは、小夜と俺は生まれた時からの幼馴染であるからだ。
家が隣だった俺らは、小夜が生まれた時から知っている。
今日も小夜から店に来ると連絡があり、幸人と花音ちゃんを会わせられるという喜びの反面、小夜をホストクラブに踏み入れさせると考えると複雑な気持ちだった。