わたしが小説を書くように
 その緊張は、先生の言葉で終止符を打たれた。

 わたしは、思っていたよりはるかに、出版界で危険人物扱いされていたらしい。

 衝撃を受けたが、わたしは懸命に事実のみを伝えた。

 業界で顔が広い先生なら、わかっていただけるという確信があったからだ。


 思った通りになった。

 先生は、わたしの弁明を信じてくださった。


 そしてさらに一週間後、予想外の展開が、わたしを待っていた。
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