ドクターと甘い恋
カルテ1

*嶺菜side

「嶺菜〜大丈夫?」


「ううっ…痛いっ」



お昼休み、親友である中川奈緒(なかがわ なお)の言葉に首を横に振った。



わたしの名前は佐伯嶺菜(さえき れな)

私立青峰高校に通う、高校1年生。



「もー、だから早めに病院行きなさいって行ってるじゃんっ!」


「だって…っ」



机に突っ伏したままのわたしは、目の前でお弁当をのおかずをパクパクと口に入れる奈緒の言葉に不服そうな声を漏らした。




わたしは、中学生の頃腰が痛くなり、微熱が続くようになった。


二週間近く続きおかしいと思い病院へ訪れれば、告げられた病名は白血病。



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