ドクターと甘い恋

*陽向side

「…寝不足です。」


「あぁ、分かってる。
俺のせいだ。」



治療が終わり、酸素マスクをつけながら青い顔をした嶺菜の頬を一度だけ優しく撫でる。


気づいてたんだ、嶺菜の寝不足。

でも、本人が言ってくれるのを待ちたくて。




聞かなかった俺のせい。





ーーガラッ。


「陽向、嶺菜ちゃんの容態は?」


そっと、病室に顔を出した祐希。



< 128 / 140 >

この作品をシェア

pagetop