ドクターと甘い恋
ふるふると口を閉じてふれば、強引に口に指をかける陽向先生。


「やらっ…」


「もうちょっとだから、我慢」


グスングスンと泣くわたしをお構い無しに、陽向先生はチューブを勧め、たんを吸引し終わったところで、止められた。



「グスン、グスッ」


「ごめんな、辛いな熱下がんないね。」


「頭…いたい…」


「解熱剤の注射する?お尻にするやつ」



陽向先生の問いかけに全力で首を横に振る。

あれだけは絶対に嫌だ。



「わかった、今はしないけど9.0℃超えたら使うからね。」


「…」


「大翔熱こまめに測っといて」


「わかりました」


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