ドクターと甘い恋
「嶺菜ちゃんの電話とって少しでも話してくれたから、嶺菜ちゃんにとっては凄く心強かったと思う。

ありがとうね、大丈夫だからね嶺菜ちゃんは。」



優しく目線を合わせてはにかんでくれる、岡崎先生。

この先生の言葉は温かくて胸に届く。



「嶺菜に、あい、たい…」



口から出た本音は、私の言葉そのもの。

わたしの言葉に、お兄ちゃんは



「嶺菜ちゃんは大丈夫だから、奈緒も少し休もう」


そう言われて、眠くなんかないって思っていたのに体は素直で。

目を瞑れば、スッと夢の世界へと旅立てた。


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