killer
「ふぅー、そろそろ寝ようかなぁ」
毎日つけている日誌を書き終え、大きく伸びをする。
(わざわざホームステイに来た学生にこんな広い部屋を貸してくれるなんて、本当に優しい人たちだなぁ……)
なんて感謝しつつ、私はふかふかのベッドに潜り込んだ。
時刻は既に深夜の1時を回っており、銀色の月明かりが窓から差し込んでいる。
(明日も朝早くに起きて、お店の手伝いをしなきゃ……)
そんな焦燥感から急いで瞳を閉じようとするも……。
「……なんだろう、外から声が……」
寝静まっている筈の街から、お祭りのような騒がしい声が聞こえることに気付く。