この地球-セカイ君がすべて

そう言って少しはにかむ渓くんに、話を切り出すのは難しかった。


「…あのね、渓くん。私、今年は柚美ちゃんと渓くんとは一緒に行けないんだ」


「…え?俺らと行かへんの?」


「う、うん…」


「じゃあ誰と行くん?まさかあの転校生か?………あたりやな」


渓くんの勘はいつも鋭い。


なんでも見透かされてしまう。


「あのね、でも、私と一緒に行こうってのは気まぐれだと思うし、今年だけだと思うよ、来年はさ、ほら、いつもみたいに一緒に行こうよ」


「なんか腑に落ちひんなあ。ワケありな気ぃするわ」


「…このこと、お願いだから雄斗くんには言わないでくれるかな…?せめて、お祭りが終わるまでは、お願いっ」


「……しゃあない、祭りが終わるまでは黙っとくわ」


顔の前で両手を合わせて必死に頼むと、渓くんは仕方なしにといった感じでしぶしぶ了承してくれた。


本当に守ってくれるといいけど…。
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