死んでもいいわ
タイトル未編集
今日は同窓会で、みんなに久しぶりに会った嬉しさで、たくさんお酒を飲んでしまった。

足元がふわふわする。

どこか楽しい気分になっている私の後ろを歩くのは、


夏目秀一。


高校1年生の時からずっと片思いをしている。
何度かアピールもしてみたけれど、彼にとって私はただの部員でしかなかったみたい。

ふと高校時代を思い出した。


「こうしていると懐かしいわね」

振り返りながら、物憂げに私の後ろを歩く彼に笑顔で言った。

あぁ、今日は月の光が眩しい。

「そうだね、まるで高校時代のようだ」

そう言うと彼は懐かしそうに微笑んだ。

その笑顔を見ているとなぜか切なくなった。
この微笑み、高校の時もしていたなあ。
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