フレーム
「か、環奈?どうした?」
「いきなり笑い出して…」
そう驚いた顔で私を見る
隼人と太一君。
引っ越して来た、
近くに住む男の子2人が
たまたま同じ高校のバレー部で、
しかも、
出会って少ししか経っていないのに
私がもうこんなに普通に話せる。
もう、奇跡だよ…
そうじゃなくても、そう思い込みたい。
大丈夫。
あんなこと、もう二度と起きない。
起きたとしても、
お父さんと師匠がいる。
私は大丈夫なんだ。