フレーム




ついでに言うと、

太一君も。


…彼女とかいるのかな?


って、何を考えてるんだろ私。

ダメだな、あれが無いと。


何も無い右手首が落ち着かない。


今度太一君に会ったら、
返してもらおう。


そう思いながら

帰る準備をしていると、




「環奈ー……あれ?

クラスここだっけ?」




たった今、

頭の中で考えていた人の声が聞こえてきたんだ。



< 182 / 509 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop