フレーム
太一side
母さんに環奈が来たことを
一応伝えるために
環奈には先に2階に上がってもらう。
あー、やばい。
思い出しただけで…
口元を手で覆いながら
さっき、自分が環奈にしたことを考えていた。
再び泣き出す環奈、
ほんの少し離れただけで
壊れてしまいそうになってしまっていた。
1人にするべきじゃ無かった。
もう1度抱きしめる、べきなのか。
彼氏でもない俺が。
そう悩んで、
結局手を離そうとすると
"は、離さないで"
そう言われ、
俺の中の何かが
きれた気がした。