愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
「茜ちゃん……?」

 た、鷹野部長――!?

 どうしてこんなところに――?

 向こうも同じことを思ったらしく、鷹野部長も驚いた顔をして私を見た。

「ちょっと明日の会議で必要な資料があってね、ここにあるんじゃないかと思って」

「資料ですか? どんな資料か教えていただければ探しますよ」

「いや、大丈夫だよ……それより」

 鷹野部長はドアを閉めると、脚立から降りた私のそばへ歩み寄った。

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