愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
 鷹野部長はそんな私にどんどん押し迫ってくる。鷹野部長にふさわしいか、自分でいいのか、そんな不安を絡め取るように、鷹野部長がゆっくりと私に顔を寄せる。恥ずかしくて、ほんの少し顔を背けようとしたら、逃がさないといったようにそっと顎を取られて唇を重ねられた。

 優しくて甘い、今まで味わったことのないような陶酔感が全身を駆け巡った。

「どんなことがあっても、俺は茜ちゃんの味方だ。絶対に守るから」

 色々迷いはあるけれど、私は鷹野部長を信じて小さくこくりと頷いた。
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