カレーとプリン
いつ別れよう 離れよう


頭の中では分かっているけれど 私はこれまで誰かに愛されたことはないから 誰かに愛されているって感じることがこんなに幸せなんだって知ってしまったから


もう後戻りできなくなった


誰かに愛されたい 愛されることで 名前を呼んでもらうことで


2番目でも好きだと言ってもらえることで


私がここにいていいよって、生きていていいよって言われている気がして


週に1度 私の家に彼が来る


家に来る前の日にいつもメールがくる


「カレーとプリン、よろしく」


カレーぐらい奥さんに作って貰えばいいじゃない、といつも思う。


プリンだって練習すれば作れるようになる、なんなら買いに行けばいい


だけどね そのメールがくると 嬉しくなる


だって毎回美味しいって言いながら食べてくれるから。


だって あなたが好きだから


あなたを待っている時間が好きだから
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

機嫌の悪いカノジョ

総文字数/1,381

恋愛(純愛)6ページ

表紙を見る
おとなりさんねんめ

総文字数/3,104

恋愛(純愛)13ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop