僕の天使 ~君が教えてくれた恋心~
やっとおさまった…。
何だったんだろう、今の。
不思議に思っていれば、彼が話し始める。
「赤色のネクタイだから、同じ3年だね。
僕は木伏薫。A組だよ」
知ってます……。
「私は古賀ひまり。B組です」
自分のことを伝えれば、彼は苦笑した。
「同じ学年なんだから敬語はなしにしようよ」
「わ、わかった。
よろしく、木伏くん」
私がそう言うと、彼は少し不満そうな顔になる。
「…出来れば名前で呼んで欲しいな」
「ぇえっ!?」