僕の天使 ~君が教えてくれた恋心~
「今日、女子に囲まれてる薫くんを見て、
薫くんを、急に凄く遠くに感じた。
それで、薫くんは、私には手の届かない人なんだってわかった。
だから、もう私に、話しかけないで…。
約束、守れなくてごめん…」
はっきりと拒絶の言葉を告げれば、
薫くんはとても悲しそうな顔をした。
「手が届かないって…、昨日まで一緒に話してたよね」
そう言われれば、夏休み中の薫くんとの思い出が次々によみがえってきて、思わず泣きそうになる。
「だって…、私はっ、薫くんに釣り合う人間じゃないっ…!」
「…ひまりっ!待って!」
これ以上ここにいると涙が溢れてきそうで、
私はそれだけ言うと、薫くんの静止を聞かずに
走って逃げて行った────。